2008年7月15日

合宿余話

最近どうも、物覚えが悪くなった。年をとった所為だろう。その代わりといちゃあなんだが、物忘れは滅法良くなったので、行ってこいだろう。それはそうと、ゴルフ合宿では、夜に、どうしても、繁華街に出かけ酒盛りとなる。つまり、反省会である。

皆は、私に酒を無理やり勧める。飲めば女性が綺麗に見えるし、さらには、酔ってしまうと言う悪い癖がある。挙句の果てが、二日酔いになる。ともかく何かの陰謀に違いない。それは、翌日にはっきりとわかる。スタート直後の数ホールは、カップを見るとついはきたくなる。昼過ぎにならないと回復は難しい。それから勝利を目指すのは、かなり難しい。

これが目的であろう、あるいは、私の肉体が目当てなのかもしれない。ところで、山田君は夏の日差しを極端に嫌う。頭部地肌を日焼けさせたくないからだ。思い起こせば、去年の合宿時に、午前の半ラウンド約2時間自分の不注意で、帽子をかぶらず灼熱の太陽に頭部をさらした。結果、後頭部「ツムジ」付近毛髪の偏り、つまり、バーコード状に日焼けしている。

2~3日経過すると「ツムジ」付近が、赤くなり、それかおさまると、皮がむけだしそれが痒いのか、ついつい、「かきむしる」といった行為に走る。不幸なことに「かきむしる」爪の先にわずかな皮膚と、数本の毛髪が付着してくる。日中は幾分か注意もするが、眠ってしまえば、「かきむしり」放題。そこに待っていた事実は、そうとう、ひどい現実を残したのである。

「ツムジ」付近に毛髪過疎地帯が実現したのである。あれほどくっきりと残っつていた「ツムジ」はうっすらとしか残存していない。巷では、「ツムジ」も間もなく消滅するであろうとの、心無い指摘もある。この際だから、薄く残る「ツムジ」を、見学させてもらい、その清らかな瞳に強く焼きつけておくのも一興かも知れない。見学には、階段を降りる山田君をひそかに見るのが、基本的人権を守る立場にある私達の良識である。

今年は、教訓を生かし「旧日本軍」が南方戦線で着用していた「ひらひら付き帽子」をかぶってプレーした。しかし、山田君のゴルフはコースに逆らうから、右や左の山や谷を選ぶようにして進む。時として、草深き谷間から這い上がってくる姿は、何やら敗残兵を思わせ、遠くなった戦争を思い出し涙ぐんだりもする。

年はとっているが、私は戦争には行っていない。だが、もしも参加していれば日本は勝利していただろうことは「屁をするよりも明らかだ」。そんな思いを胸に、合宿も6月は無事にすんだ。福原選手ではないが「サァー8月も頑張ろう」



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