2008年7月19日

スター

物心ついてから見た映画は、小学5年生で見た「山河を超えて」で、内容はある家庭の飼い犬の物語であった。ある時、飼い犬が遠方に貰われていく。どうしても元の飼い主に逢いたくなった犬が、数百キロ離れた実家に帰ってゆく物語だった。それから始まり現在まで、映画に毒されている。

小学生のころは、東映、大映映画 が多く、中村錦之助、東千代の介、千原しのぶ、花園ひろみ等が馴染であった。特に、花園ひろみが好きで、選んで観に行っていたように思う。そのころは、平気で来週に続くと言う現在で言うと連続ドラマのようなものもあった。

中学生になると、洋画に見眼ざめ「太平洋機動部隊」のジョン・ウエインに憧れたりしていた。それが過ぎると、熱病のようにやってきた、石原裕次郎を代表とした日活映画であった。彼を最初に観たのは「乳母車」だったと思うが、役者と言うより近所のお兄さんと言う感じだった。それが新鮮だった。「太陽の季節」でブレイク、その後亡くなるまでに数多くの主役を張った。相手役は浅丘るり子が圧倒的に多かったが、「陽のあたる坂道」などの、石坂文学作品のヒロインには、芦川いずみが出演していた。

実は、今でも大ファンでいるのは、その芦川いずみなのである。証拠に彼女のDVDは数本もっつている。たしか、日活俳優の葉山良二と結婚したのだが、何で私を差し置いて、そんな事をするのか!と憤ったが、後の祭りであった。

私はと言えば16歳の秋のことだったのです。高校生になる少し前に「1500メートル決勝」を見た。内容は今でもはっきりと覚えているが、この映画のおかげで、その後の陸上競技に情熱を傾けることができたのである。ただ自分ひとりで部室の扉をあける勇気はなかった。

今でも友達の、召田君が「陸上部に入ろうよ」と誘ってくれた。感謝している。このように、映画は時として人生のちょっとしたトリガーになることもある。言うまでもないが映画はじつに面白い。

 



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